◆ 地質調査事例
- 弊社で実施してきた地質調査成果の事例を、項目別に概要をご紹介します。
- 個別の調査成果事例は、各プルダウンメニューからアクセスして下さい。少し詳細な内容を見ることができます。
◆ 道路防災安定度調査
- 平成8年度にまとめられた道路防災総点検要領(豪雨・豪雪)では、落石・崩壊、岩盤(岩石)崩壊、地すべり、雪崩、土石流、盛土、擁壁、橋梁基礎の洗掘、地吹雪、その他(冠水等)の10項目についての点検要領が記されています。
- その後の平成18年度では、地吹雪とその他を除く8項目について、点検要領の見直しが行われました。見直し最大の要点は、想定される斜面災害の形態に合わせて斜面区分しそれぞれについて評価する、というものです。
- 成果取りまとめについては、H8当時はdBASEシステムを利用していましたが、現在では個別箇所毎にEXCELワークシートが提供されています。全地連e-lerningセンター にアクセスして安定度調査取りまとめ用の点検結果入力シートを入手して下さい。
◆ 道路防災カルテ点検
- 安定度調査を実施したその結果、カルテ対応、あるいは要対策と評価された箇所では、道路防災カルテが作成されます。
- 成果取りまとめについては、安定度調査と同様にEXCELワークシートが提供されています。全地連e-lerningセンター にアクセスしてカルテ点検取りまとめ用の点検結果入力シートを入手して下さい。
- なお国土交通省中国地方整備局では、旧財団法人道路保全技術センターで作成・開発された独自の防災カルテ点検結果入力システムを継続して使用しています。
◆ 落石源詳細調査
- 道路改良計画あるいは道路防災点検などで問題となった区間の、個別案件として行います。現地踏査により、斜面内における、浮石、転石、亀裂開口などの個別落石源を対象に、状況スケッチ、道路比高、安定度の目視判定、などを行います。
- 調査成果としては、落石源位置図、浮石・転石調査台帳、浮石・転石台帳一覧表、落石エネルギー分布図などです。総合的な評価・解析としては、計画区間内において、地形や落石対策に必要な所要落石エネルギー等を、区間毎に設定し、その値をもとに経済的で有効な、最適対策工法をご提案します。
◆ 土石流調査
- 一般的で個別渓流を対象として、机上資料調査を行い、砂防指定地、危険渓流、保安林などの各種規制区域、等を把握します。また渓流内と土石流出到達予想域の地質踏査を行い、人家・公共施設の配置、土石流発生状況、流域斜面内の荒廃状況、土砂の堆積状況、植生状況、等を調査します。また資料調査で予め予測した人家戸数、公共施設などを確認します。
- 成果としては、土石流調査カルテ各種、図面として渓流位置図、要因調査図、災害氾濫実績図、法規制全体図、危険図分類結果総括図、等をまとめます。
- あいにくですが、土砂新法による砂防基礎調査(急傾斜、土石流、地すべり)は行っておりません。
◆ 路線計画調査
- 道路や鉄道などの新規路線計画に対して、広域的な地質踏査を行い、地質分布、断層・地すべり等の不安定要因、土地や人家による水利用・土地利用など社会的要因、等の広域的な調査を行います。成果は主に、広域的地質図、路線計画断面比較図です。
- 地質分布・地質構造と、社会的な要因を考慮し、計画構造物種別毎に掛かる概算工費をと勘案して、最適な路線計画を提案します。高速道路などの路線計画では、地質状況や表層の地形条件によりマスバランスを考慮して最適な縦断線形の方向付けを行い、問題点となった課題をクリアする対応策の助言を行います。
◆ ダム調査
- 地質踏査による計画ダムサイトおよび流域内の地質状況把握します。項目は、地質分布、風化性状、地質構造解析、断裂系の統計的解析、地質工学性状と透水性把握、ボーリングコア鑑定、サイト基礎岩盤の岩盤等級判定、地質性状とルジオンテスト値との総合評価、等です。
- フィルダムタイプの場合には、原石山の調査を行い、その岩石材料や土質材料の物理特性を把握し、効率的な施工計画を提案致します。
- 成果図面は、岩盤柱状図、地質平面図、断面図、水平断面図、岩級区分図、ルジオンマップ、等です。
◆ トンネル調査
- 地質踏査により、トンネル計画地周辺の地質状況を把握します。また断層などの地下深部の地質構造を解明し、トンネル地山のNATM工法における地山等級を判定する。地山性状に効果的な掘削工法の提案と、崩壊や膨張性など問題になると予測される区間の補助工法などの提案も行います。加えてトンネル湧水量の予測やその対策工を検討します。
- 成果は主に、岩盤柱状図、土木地形地質図、トンネル総合地質縦断図、坑口付近の詳細縦横断図。加えて今後の調査計画図、などからなります。
◆ 地質スケッチ
- 切土のり面や露岩斜面の写真とも合わせて、鳥瞰(立面)スケッチを行い、のり面保護工対策の設計検討資料とします。
- 活断層調査や地震変状地盤調査など、トレンチを実施して詳細な断層や地層の変位・変動などを解明します。
- ダム基礎での岩盤スケッチ、坑内での展開スケッチ、など弾性波探査や電気探査などの物性値と関連性を解明し、設計施工上の助言に活かします。
- またトンネル内空の覆工変状調査なども展開図として、地山の性状とも合わせて、その因果関係を解明します。