◆ スマホとの連携方法
- 最新のスマホでは高性能のGPSチップが搭載され、GLONASS衛星にも対応して、測位精度そのものはかなり向上しています。
- AndroidスマホでもiPhoneでも、搭載GPS機能を利用したトラックログ収録アプリが公開されており、無料ないしは一部廉価(数百円)で気軽に利用できます。こうしたログデータを上手に取り出せば、実務に活かせる状況が見えてきます。
◆ スマホのGPS関連アプリ
- 新しい、しかも便利な機能を有するGPS関連アプリが数多く開発されています。それらの中で筆者のスマホにインストールしているGPS関連アプリは右図のとおりです。それぞれのアプリについて、有する機能を概説します。なお一部有料のものもあります。
- 平面直角座標:GoogleMapの中央位置の経緯度、平面直角座標系X,Y座標を表示します。
- 標高ゲッター:GoogleMap内タップ地点の標高を表示します。
- BT GPS Service Status:外部GPSロガーをBluetoothで接続し測位データを収録します。
- Ultra GPS Logger:GPS測位データの標準フォーマットであるNMEAファイル形式での保存をはじめとする、準専用機並みの各種測位データが収録可能なアプリです。
- Geographica:国土地理院1/25,000地形図を背景に表示する、本格的なトラッキングログ収録アプリです。まだ使い込んではいませんが、登山用のNAVI的にも利用できる優れもののようです。Android用とiPhone双方に対応しています。
- U-center:GPS測位衛星の配置や電波受信状況を把握でき、測位データのGoogleMap上での表示・収録が可能な、マニアと実務者双方に受けるデータ収録アプリです。
◆ スマホログデータの、PCへの転送・取り出し
- 上項の各アプリで収録・保存した測位データを、業務に使用しているPCに転送、あるいは取り出す必要があります。その方法としては、以下の3つの方法があります。
- スマホメールにログデータを添付して、Eメール宛てに送信します。ただし、データがテキストファイルで大きくなり、正常に送信できなくなる場合があるようです。下記の2つの方法をお薦めします。
- スマホとPCとで共通利用できるネットストレージ(データクラウド)サービスを利用、ログデータをスマホでストレージにアップし、PCでそのストレージからダウンロードします。右図のようなDropboxやGoogleドライブが無料で利用できます。
- スマホをUSB(専用)ケーブルで直接PCに接続して、PC環境に取り込みます。