◆ KMZデータについて
- 第2項のログデータで記述したGPXやKMLはGoogleEarth上などに取り込んで表示できるので、いわゆるGIS情報(地理情報システム)として扱うことが可能です。しかもその方法は、ファイルをドラッグ&ドロップするだけという非常に簡単で実現できます。
- そうしたファイル以外にGoogleEarthの準標準ファイルとしてKMZファイルというものがあります。中身は位置情報のKMLファイルと、地図などオーバーレイ用のイメージファイルで、ZIP圧縮・合体されています。
- KMZファイルは前段で記述しているとおり、GoogleMapやGoogleEarth上に表示できるGIS情報になります。本項では固有のファイルフォーマットでのKMZファイルを調整・作成して、GarminGPSに組み込んで利用する方法を紹介します。
◆ GarminGPSでのカスタム地形図の利用法
- 特定範囲の固有地形図のイメージファイルと、その地形図の上面・底面の緯度および左右の経度情報とを組み合わせた、kmzファイルを右図PC画面のようにGarminGPS本体のCustomMapsフォルダーに保存します。
- そうすると、右図GarminGPS画面のようにGarminGPS機器でカスタム地形図を表示できるようになります。
◆ KMZファイルの内容
- KMZファイルの中身の実態は右図に示すように、地形図の画像ファイルとXMLで記述されたその地形図の経緯度配置情報 doc.kml ファイルからなります。
- doc.kmlのファイル内には右図に示すように、配置情報にリンクした地形図画像ファイル名とその地形図の上辺(北)下辺(南)右辺(東)左辺(西)の各緯度経度情報が記述されています。
◆ KMZファイルの作成方法
- KMZファイルの作成方法として、先ず地形図画像を生成(ファイル形式はJPGかPNG)します。次に地形図の上辺(北)下辺(南)右辺(東)左辺(西)の各緯度経度情報を取得しておきます。
- カスタム地形図用のKMZファイルを作成方法は種々ありますが、カシミール3DかGoogleEarthを利用するのが、一般的なようです。
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- 前者のカシミール3Dでは右図のように、ビットマップ地図として組み込んでからマップカッターでkmzファイルに切り出す方法が取られます。
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- 後者では、GoogleEarth上に地形図画像をイメージオーバーレイ機能を利用して読込、一旦お気に入りに保存し、その後GPS機器本体に名前を付けて地形図の場所を保存すると、KMZファイルが生成されるようです。
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- 上記のような汎用ソフトを利用することなく、XMLのフォーマットを活かして、中身の地形図画像と経緯度情報を置き換えることで、直接KMZファイルを作成することも可能です。